作並こけしの伝統

 

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こけし工人は皆、長い歴史の中で培われた伝統を大切に守り日々精進しております。
系統によりこけしの由来・材料・特徴・発祥状況が異なりこけしの個性が明確です。

作並こけしにも江戸時代末期から今日までに約150年もの長い歴史があります。

作並こけしは東北地方の雪深い静かな湯治場で生まれました。

古くから日用品・雑器を作る木地師と呼ばれる職人がおり、農作業を終えて骨休めに
来た農家の人達が子供達への土産として買い求めたのがこのこけしでした。
こうしてこけしは子供達へのおもちゃとして作られ,東北の風土・東北に住む人達に
より育てられてきました。
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材料は東北地方に自生している原木で、主にいたや・みずきが使用されます。
乾燥しても木肌が白く、きめが細かくて割れにくく、多量に入手できる条件を備えて
います。葉が落ち,活動が停止している時期に伐採して皮をむき、半年〜1年間自然
乾燥を行い製材してから挽かれます。

最近では桜・椿や槐(えんじゅ)なども使用されます。

発祥状況・師弟関係や作り方・形態・面相・胴模様により11系統に分類されています。

北より
津軽系(青森)  木地山系(秋田)  蔵王高湯系(山形) 鳴子系(宮城)  作並系(宮城)
遠刈田系(宮城) 弥治郎系(宮城)  土湯系(福島)  です。


特に宮城県は4系統あり、こけしの主要産地です。


作並こけしは南條徳右得門が江戸時代末期に作り始め、それから150年の
歴史があります。

当時は子供達が手で握って遊べる程の細い形で、用途はおもちゃだったと
いう話です。現在では鑑賞用となり、形もやや太くなっています。
また安定性を考慮した台付こけしは作並独特のこけしとして有名です。

表情が可憐でやさしくロクロ線が多く、胴模様には単純な菊の花を描き
派手さは無くて最も素朴なこけしです。

平賀こけし店
宮城県仙台市青葉区作並字元木13
営業時間  7:00〜19:00  休日:年末年始・不定休

TEL 022-395-2523
FAX  022-395-2523

info@h-kokeshi.net